1日目 頭を緩めてホルモン分泌
2日目 首を伸ばしてストレス解放
3日目 肩を開いて酸素を皮膚に届ける
4日目 冷え取りでアレルギー反応を抑える
5日目 薬と上手につきあう背骨ひねり
6日目 骨盤調整で皮膚の排毒を減らす
7日目 背骨を緩めて自律神経を整える

特別編1 ツボで「かゆみ」を緩和する
特別編2 スキンタッチで「子供ケア」

今日は【メルマガ講座】の1日目ですね。
アトピーで悩んでいる人が、皮膚科に行くと出される薬。

ステロイド。

別名「合成副腎皮質ホルモン剤」という名前のとおり、元々人間のカラダにある副腎皮質ホルモンを、人工的につくったのがステロイド剤です。

アトピーセルフケアの1日目は、頭をゆるめて、アトピー改善には欠かせない自前の副腎皮質ホルモンの分泌を促しましょう。

なぜ頭をゆるめるとホルモンが分泌されるの?

好きなセルフケアだけやればいい

こんにちは。鍼灸師の伊東 歩です。

これから7日間+2回、合計9種類のアトピーセルフケア整体をお伝えするのですが、
全てをやる必要はありません。

今回お伝えする「頭をゆるめる方法」をした方がいいのは、次のような人。

  • 頭を触るとデコボコしている
  • 頭皮が硬い
  • 頭皮がむくんでいる
  • 「ハチ」が張っている
  • 後頭部がいわゆる「絶壁」

アトピー患者さんをみていると、身体の特徴として2つ3つの要素が重なっている人が多いです。

たとえば、

  • 猫背と巻き肩
  • 頭の硬さと背骨の硬さ
  • 腰の歪みとストレートネック

など。
逆に言うと、これからお伝えするすべてのセルフケアが必要な人は、かなり少ないでしょう。

ですから、

「あ、私当てはまるから、コレやってみよう」

という感じでためしてみてください。

すると、皮膚の状態が変わってくる前に、体調の変化を感じることができます。

  • 肩こりが楽になった
  • 便通が良くなった
  • 疲れにくくなった

などですね。

頭蓋骨と下垂体と副腎皮質ホルモンの関係

で、今回は頭を緩めるのですが、
どうして頭を緩めるとホルモンの分泌が促されるのか。

それは、視床下部や下垂体といったホルモン分泌の命令を出す脳の一部分が、頭蓋骨にカポッとハマっているから。

これは脳の断面図。

ホルモン分泌の司令塔「下垂体」が、頭蓋骨にしっかりとハマり込んでいるのが分かると思います。

断面図じゃイメージしにくいかもしれませんので、コチラをどうぞ。

頭蓋骨の模型です。色が違うのは、それぞれが別の骨だから。

つまり、頭蓋骨って「ひとかたまり」ではなく、何枚もの骨が合わさってできているのです。
ですから、骨を覆う筋肉が緊張して引っ張れば、当然頭の歪みが出てきます。

ちょっと、頭蓋骨の中をのぞいてみましょう。

アップに。

さらにアップに。

赤い骨は「蝶形骨(ちょうけいこつ)」といって、先ほどの断面図で下垂体がハマり込んでいた骨です。

下垂体の代わりに、グミを入れてみました。

こんな感じに下垂体はハマっています。

周りのオレンジや水色、緑の骨が歪めば、赤色の蝶形骨も歪む。
それは、下垂体にも影響して、ホルモン分泌を含めて様々な不具合が生まれてしまうのです。

セルフケアとして頭蓋骨矯正はむずかしいですが、周りを囲んでいる筋肉をゆるめることはできます。

そもそも頭が歪む元となっている「アンバランスな筋緊張」を解消して、本来の下垂体の働きを取り戻しましょう。

ホルモン分泌を促すセルフケア

ストレスを受けやすい側頭筋

では実際に、どの筋肉をゆるめるのか。それは、側頭筋です。

頭蓋骨を横から覆う大きな筋肉で、

  • 噛みしめ
  • 歯ぎしり

などストレスによって硬くなりやすいのが特徴。
実際に施術してみると、側頭筋を起点に頭蓋骨の歪みが出ているアトピー患者さんは多いです。

ですから、側頭筋を中心に筋肉・筋膜をゆるめていきましょう。

ツボで下準備をしておく

ただ側頭筋をマッサージするのもいいのですが、効果的にゆるめるには「ツボ」を使うといいです。

側頭筋のある耳の上には、胆経(たんけい)というツボの流れがあるので、それを利用しましょう。

その時に使うのは、胆経の中の陽陵泉(ようりょうせん)というツボ。

陽陵泉は別名『筋会(きんえ)』とも呼ばれ、筋肉の緊張を取るのが得意なツボなので、ここを刺激しましょう。

【 ツボの場所 】
膝のお皿の外側、斜め下方に「ポコッ」とした骨の出っぱりがあります。

その出っぱりのすぐ下に、筋肉のスジがあるのですが、そのスジの少し前のあたりが陽陵泉です。

分かりにくいひとは、足首からの探し方をご紹介します。

まず外くるぶしを探して、そこから真上に向かってなぞりましょう。
そうすると、ポコッとした骨が見つかります。

そのボコッとした骨のすぐ下で、ちょっとだけ前に陽陵泉はあります。

ポコッとした骨の、斜め前下方ですね。

ここを、指先でタッピングしましょう。
スナップを利かせて、トントンと1分くらい叩いてください。

そして仕上げに、米粒かゴマ粒を絆創膏で貼りつけておきましょう。
ツボの効果が続きますよ。

これをあらかじめやっておくと、側頭筋がゆるみやすくなります。

側頭筋を緩めよう

さて、いよいよ側頭筋を緩めるのですが、これには色々なやり方があります。

その1:側頭部の髪の毛をやさしくつかんで(指と指の間に挟む)ゆっくりと回す

その2:耳の上のあたりを指先を使って頭を洗う要領でマッサージ

その2の方法のコツは、

  1. 頭皮の上を滑らせない
  2. 強く押して頭を圧迫しない

つまり、強すぎず弱すぎず、筋肉だけを動かすようにマッサージするのです。

「なんだか難しいかも…」

と思ったあなたは、こちらの方法がおすすめ。

耳を回して筋膜の「よじれ」を解放

手でつかみやすい「耳」を使いましょう。

耳って実は、上半身の筋膜の「よじれ」が集まる場所。
イメージ的には、キャンディの包みの両端みたいなものです。

耳には、肩・首・背中・頭・顔の筋膜の「よじれ」が集まります。

ちょっと、あなたの耳の周りをよく触ってみてください。
耳の上や後ろに、ぶよっとした皮膚のたるみ・盛り上がりができていたら要注意。

文字通り、それが「よじれた筋膜」のしわ寄せです。

では、これから「よじれた筋膜」を元に戻して、側頭筋をゆるめましょう。
そうすれば、頭蓋骨が圧迫や引っぱりから解放されるので、下垂体からのホルモン分泌の命令も届きやすくなります。

まずしっかりと、耳をつかみます。

このように、耳の先端を持ってしまうと、耳の穴が痛いし、筋膜が動きません。

耳のつけ根をしっかりと持ちましょう。
そうすると、親指の側面や、4本の指がぴったりと皮膚に密着。筋膜をとらえることができます。


指のココの部分が頭に密着するように、指の位置を調節してみましょう。

その状態で、大きく円を描いてみてください。

親指と、他の4本の指が皮膚から浮かないようにして、

  • 前回し
  • 後ろ回し

の両方をやってみてください。

もし円を描くように回してみて耳の穴が痛いようなら、まだしっかりと耳をつかめていないのかもしれません。

イメージとしては、耳を動かすというより「耳の周りの皮膚を動かす」感じで回すと、効果が出やすいです。

続けていると、耳の周りにあった、ぶよっとした皮膚のたるみや盛り上がりが少なくなってきます。
それは同時に、筋膜のよじれが取れて、筋肉がゆるんできた証拠。

一回に長時間するよりも、一日のうちに1分くらいを何回かやる方が、楽で、効果的です。
目立たないので、仕事の合間や、トイレ、お風呂、寝る前にちょっとやってみてください。

あ、できれば陽陵泉(ツボ)とセットで。

東洋医学でアトピーを改善したい

このメルマガ講座は「整体」を通じてアトピーを改善する方法をお伝えしています。

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終わりに

今回お伝えしたように、ただ単にストレッチやマッサージをするよりも、最初にツボを使うと楽に、効果的に身体が整います。
これは実際の施術でも使っている方法で、明日以降の整体も、このような組み合わせをご紹介します。

明日は『首を伸ばしてストレスを解放する』整体をお伝えします。

  • 首や肩が凝っている
  • 朝起きるとすでに疲れている
  • 枕が合わない
  • 目が疲れやすい
  • 周期的に頭が痛い

という方は、楽しみにお待ちください。

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