1日目 頭を緩めてホルモン分泌
2日目 首を伸ばしてストレス解放
3日目 肩を開いて酸素を皮膚に届ける
4日目 冷え取りでアレルギー反応を抑える
5日目 薬と上手につきあう背骨ひねり
6日目 骨盤調整で皮膚の排毒を減らす
7日目 背骨を緩めて自律神経を整える

特別編1 ツボで「かゆみ」を緩和する
特別編2 スキンタッチで「子供ケア」

こんにちは。鍼灸師の伊東 歩です。
今日はいよいよメルマガ講座の最終回。

締めくくりとして、
【 自律神経を整える背骨のゆるめかた 】
をお伝えします。

アトピーがどうして悪化するのか

アトピーには波がある

施術をしていて感じるのは、アトピーに悩んでいる人は、かゆみや皮膚の状態に「波」があるということ。

「中学の頃と、大学入ったばかりの頃は調子が良かったんだけどな」

といった大きな「波」もあれば、

「毎年春と秋に悪化するんです」
「生理前になるとかゆみが増す」

という短い周期の「波」など。

では、何がこの「波」をつくっているのか。

アトピー悪化の3大原因

実際にアトピー整体に通っている人から話を聞くと、つぎの3つの要素が波に影響しているようです。

  1. ストレス
  2. 食事
  3. 環境因子

これに加えて女性の場合は、ホルモン分泌の周期にも影響されます。

私がこれを見て感じるのは、どれも

「分かってはいるけど、どうしようもない」

ということ。

色々と気をつけてはいるけど、完全に排除することはできない。
どこまですればいいのか、限度が分からない。

「あれがいい」「これはダメ」と食事に厳しくなったり、
「隅々まで掃除」「マスクは必須」と気にしたりしても、
かゆみが治まらない。

そして、「自分の努力が足りないのでは」と思ってしまう人も多い。

だったら、3つの悪化要素には「ほどほどに」気をつけて、あとは身体を変えましょうというのが、アトピー整体の考え方です。

アトピー改善の3大因子

実際に専門家がアトピー整体をするときのポイントは

  1. 頭蓋骨の調整
  2. 自律神経のバランス
  3. 内臓の位置修正

の3つ。この中で、セルフケアでもできることは自律神経を整えること。

身体の末端にまで伸びている自律神経ですが、アトピーにとって自律神経はどんな影響があるのでしょうか。

自律神経のアトピーへの影響

血流が悪くなる

自律神経は血管を細くしたり、太くしたりをコントロールしています。

ということは、皮膚に栄養を送っている血管が細くなりっぱなしで、血流が悪くなれば…

皮膚には栄養も水分も足りなくなり、

  • 皮膚の入れ替わりが遅くなる
  • 潤いが不足する

といった影響が出てきます。

単純に水分が足りなくなるだけではなく、保湿因子などの材料となるアミノ酸も届きにくいので、さまざまな面から肌が乾燥に傾きます。

汗が多い・少ない

自律神経は発汗もコントロール。
汗の量は、多くても少なくてもアトピーに影響があります。

  • 汗が多い … 刺激となって皮膚が荒れる
  • 汗をかけない … 皮脂膜ができず乾燥する

体温調節

血管と汗の調節がうまくできないと、体温を上手に保つことができません。

アトピーに限らず、花粉症や気管支喘息などのアレルギーで困っている人は、

  • 低体温
  • 身体の一部に冷え

を抱えています。

睡眠不足

睡眠不足も、アトピー悪化の一因です。
自律神経のバランスが崩れると、

  • 寝つけない
  • 眠りが浅い

といった状態となり、それが皮膚の状態に影響します。
クライアントさんによっては、

「眠れないから、よけいにかゆみが気になって、ダメだと分かっていても掻いてしまう」

という人もいらっしゃいます。

排泄機能の低下

昨日のメルマガで詳しくお伝えした『排泄』もまた、自律神経によって調節されています。

本来の排泄器官(腎臓や大腸など)の働きが落ちると、皮膚に排泄の負担がかかり、皮膚の状態が悪くなるという話でしたね。

このほか、自律神経は

  • 免疫作用
  • ホルモン分泌
  • 神経伝達物質

など、直接・間接に関わらずアトピーに影響をあたえています。

自律神経を整えてアトピーを改善する

アトピーの状態に大きく関わる自律神経。整え方はいろいろありますが、セルフケアとして

  • ストレッチ
  • 体操

をご紹介します。

タオルストレッチ

背骨のストレッチには、タオルがおすすめ。
手軽で、人に合わせて調整しやすいので便利です。


適当な幅で、くるくるっと丸めたら…


はい、できあがり。
これを、背骨の下に置いてストレッチしましょう。


背中の真ん中をねらって、ゴロンと横になります。


コツは、脱力。息を吐くたび、背中や肩の力を抜いてどんどん緩めましょう。

そうすると、自分の体重で背骨に圧をかけることができます。
背骨にかかる重さを感じてください。

背骨へのほどよい刺激が脳脊髄液の流れを回復。
自律神経が整ってきます。

応用編

先ほどのタオルストレッチで、

「ここらへんが硬いなぁ」
「ココを伸ばすと気持ちいいなぁ」

という場所があったら、ピンポイントでストレッチしましょう。


気になった場所に、横向きにタオルを置きます。(実際には仰向けで寝ます)


そして、脱力。力が抜ければ抜けるほど、背骨が伸びます。
猫背が気になっているひとにおススメの方法です。

ぶらぶら体操

この体操は、

  • 簡単
  • どこでもできる
  • 即効性がある

ので便利です。なんといっても、
「ぶらぶら」するだけ。ですから。

「なんだよ、たったこれだけで?」

と思わないでください。たとえば!

「ちょっと食べ過ぎて胃がもたれる…」
というようなときは、下の図の【 脾兪(ひゆ)】あたりを中心に、ぶらぶら身体をひねってみましょう。(背中と腰の中間くらい)

そして、アトピーで悩んでいる人は、【 肺兪(はいゆ)】を中心に、ぶらぶらしてください。

この場合、肩甲骨内側にある肺兪より下の胴の部分はひねらないように固定。
そして、肺兪より上の胸の部分だけを左右にぶらぶらひねりましょう。

1分~2分するだけで、自律神経を通じで呼吸が楽になるのを感じるはず。

アトピー改善には、呼吸機能をアップさせることが大事です。
ですから、すきま時間を見つけてやってみてください。

終わりに

自律神経を整えると、アトピーの状態が変わっていくというのは、実際に施術をしているとよくあります。
というか、欠かせません。

ぜひ、ためしてみてください。

今回でメルマガ講座は終了となります。7日間、おつかれさまでした。

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